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特集 ― 2002納会 最新更新 2002-12-17

福田大輔=構成 directed by daisuke Fukuda
駒田勝平・高橋麻衣子=制作補助 supported by shohei Komada & maiko Takahashi




 
澤田 淳(さわだ じゅん)
出身校=静岡県立清水東高等学校
学部=第二文学部
受験方法=一般入試

 
 
 

●四年間を終えて

今あらためて早稲田大学軟式庭球部での四年間を振り返ってみた時に、様々な出来事が走馬灯のように浮かんでくる。そしてどこからともなくふつふつと熱いものが胸に込み上げてくる。その出発点は何であったか記憶の糸をたぐり寄せてみた時、それは大学受験にまで遡る。かたくなまでに早稲田にこだわりがむしゃらにやっていた受験生活。これこそが僕にとっての早稲田での始まりであると言える。願いがかない、早稲田の門をくぐることが許され、そして縁あって軟庭部に入部した。僕にとってこの軟庭部が大学生活の根本であり、中心であった。テニスと共に一喜一憂する毎日であった。
 軟庭部生活はどうだったか?とよく聞かれるが、辛かったか楽しかったかどっちであるかと言われれば、正直、辛かったということの方が大きいかったと思う。それでもやはり楽しいと思える瞬間があった。それは試合で勝ったときのあの瞬間だ。あの感覚を求めてテニスをやっていたのだと思う。そして、同期の四年生の存在というのも僕の中で本当に大きかった。同期といるのが本当に楽しかった。しょっちゅう五人で集まっては、あーでもないこーでもないと言い合っていた。もしかしたら下級生には喧嘩ばかりしている学年のように思えたかもしれない。でも今考えると性格も考え方も全然違う五人がそれぞれバランスをとってやっていたのだと思う。共通点があるとすれば、それは五人とも意外にみんな「不器用」だってことだと思う。
 軟庭部での四年間で本当にたくさんの人と出会うことができた。自分が早稲田に入って軟庭部に入っていなければ、こういった一つ一つの出会いは生まれなかったのだと思うと本当に不思議な気持ちでいっぱいだ。早稲田大学軟式庭球部という磁石の中心に、吸い寄せられるように集まっていった、僕はその一人であったのかもしれない。この「出会い」をこれからも大事にしていきたいと思う。
 最後に、この場をお借りしてお礼をさせて頂きます。濱田監督、OB・OGの諸先輩方、そして後輩のみんな、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。そして上妻、佐々木、高橋、学の四年生、ありがとう。僕の自慢の同期です。そしてこれからもよろしく。
 これからもこの「早稲田大学軟式庭球部」が僕にとってかけがえのないものであると信じています。

●4年間で一番感動したこと

それは今年の北海道インカレの時であった。最後のインカレということもあり、自分がメンバーで出るんだという気持ちも強かった。試合前日のミーティングでメンバー発表されるまで自分が試合に出て勝つことだけを考えていた。しかし、結果的にはメンバーに入れず、また試合も負けてしまい本当に悔しい結果となってしまった。容赦なく突きつけられたこの結果にしばらくの間脱力感でうなだれていた時、ラケットを持って一年の籐山がやってきた。「淳さん、今から打ちいきましょう」その時はっとさせられたのを思い出す。そうだ、俺はまだ明日個人戦がのこってるじゃないか。今年から個人戦の枠が選抜制となり、試合に出たくても出られない者がたくさんいた。そう考えたら、なんとしてでも明日勝ちたいという思いがこみ上げてきた。
 個人戦一日目の最終戦、対関学の四年生ペア。降りしきる雨の中試合はもつれてファイナルになった。ファイナルはどういう展開だったか全く記憶にない。ただ監督さんに言われた通り、相手後衛の逆クロスのパスを頭に入れていたことだけは覚えている。結局なんとか勝ち、監督さんのところへアドバイスをいただきにいった。そこで、今まで試合の度ごとに怒鳴られてばかりいた自分が、四年間で初めて監督さんにほめて頂いた。本当にこの時ほど嬉しかったことはない。テニスをやっていて本当に良かったと思えた瞬間であった。

●四年間で一番辛かったこと。

辛かったことは正直言葉に表すことができそうにありません。自分が苦しくて辛かったこともあるし、大切な人が苦しんでいて辛かったこともあります。これらは全て自分の中に留めておきたいと思います。

●好きな言葉

No day but today. 

●尊敬する人

西谷昇二先生 

●今後の人生への抱負

今までの軟庭部生活は思い出深く、間違いなく人生の中で重要な部分になると思うけど、とは言いつつも、軟庭部生活が人生のほんの一部となるくらい、中身の濃いこれからにしたいと思います。