留学の理想と現実。
アメリカに留学している
大学3年生の有希ちゃんからの、
ほっかほっかの留学体験記。
どうやら留学って思った以上にたいへんみたい。
インディアナからのレポートです。

- vol.6 -

アメリカ人って・・・。



今日は訳の分からないことがありました。
感動的かと思いきや、???というおちでした。
最近はこういう事があると、まずここに書かなきゃ、と思うので
書いてみます。

私は大学のダンスチームに入っていて、
アメフトやバスケのハーフタイムで踊っています。
ところが、そのメンバーの練習出席状況が頗る悪い。
私は長年の部活活動で時間前に行くのは常識だと思っていたので
一度も遅れることなく行っていました。
でも、あまりにも人が来ないので
練習がキャンセルされる事もしばしば。
昨日もそんな調子で練習がキャンセルされ、
とうとう切れたクラブ長が今日集合を掛け、
来週の演技をやるかどうかについて討論し始めました。
いきなり、「有希はどう思うの?」と意見を求められ、
私は考え付くだけのポジティブな言葉を使って
なんとか答えました。
そうしたら、彼女が
「有希はここに来て生活にも慣れてないのに
いつも時間に来てるし、笑顔だし。
私は本当に有希に感謝してるわ。
(私の想像ではこんな感じの口調。)」
という内容のことを言ってくれたんです。
皆も、「有希ー、やったね。」
「あんた偉いよ。」みたいな事を言ってくれて、
何故か拍手してくれました。
私は彼女達に認めてもらえたのがすごく嬉しくて、
思わず涙が出てしまいました。
アメリカに来てから涙もろくなってしまい、
涙のコントロールが出来なくなってしまっているんです。

とにかく、その後も議論は続き、何か結論が出たようです。
皆満足そうに帰っていくので
きっと皆やる気になったんだ、
私の涙も無駄じゃなかったんだ、と思いつつ、
チームメンバーのもう1人の日本人(彼女は英語ぺらぺら)に
「良かったですね。」と声を掛けると、
「違うよ、今週パフォーマンスしない事に決まったんだよ。」と一言。
ええーーーー、
だってさっきモチベーションがどうたらこうたらとか、
熱い話してたじゃん!
そういえばさっきチームメイトが私を慰めてくれたのはそのせい!?
私の涙って一体・・・・・

私はパフォーマンスやるやらないより、
やらない、という事に気づけなかった自分に腹が立ちました。
留学も4ヶ月目に入りました。
まだまだ修行が必要なようです。


1998-11-02-MON



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