- vol.9 -
あれれ?なクラス
やっと後期がスタートしました。
今期は前期よりも精神的に楽になり、授業も楽しいです。
なんだかんだいって、半年間くるしんだのが報われたのだと思います。
私の好きな授業。それは日本文学のクラス。
イメージとしては、日本史や国語のクラスの英語版、といった感じ。
当然のことながら、先生は私ともう一人の日本人の留学生にコメント
を求めてきます。でも、その質問も
「羊羹をよく食べますか?」
「国語の授業で源氏物語を読むのですか?」
など、イエスノーで簡潔してしまう質問多し。
あと、「勧善懲悪を訳して下さい」とか。
とりあえず、日本語のバックグラウンドのある私にとっては、なんでも
ない質問ばかりです。
ある日の授業のこと。
私たちは二葉亭四迷の浮き雲についてディスカッションする予定でした。
でも、その日の授業を通して得たこと。その小説には2人の男が登場す
るのですが、一人の名前は内海ぶんぞう、そしてもう1人は本多登。
そこで、先生また質問。「この名前を訳して下さい。」
え?訳してどうなるんだろうと思いつつ、
本多登はとりあえずMain FieldClimb.
でも、内海文三って・・・・?そこで先生
「うつと言われて何を思い出しますか?」
「うつ病ですか?」
「そうです。そして、文三は流行遅れですね。だから、内海文三
はNoirosis out-of dateですね。」
結局、2人の名前はポジティブとネガティブの対局にある、
と言いたかったらしいのですが
だからってここまで訳さなくても・・・・
しかも、浮き雲の授業はこれで終わりました。
真面目に本文読んでったのに・・・・
おそらく、このクラスのすべての生徒が先生に対する不信感を
抱いたことと思います。
でも、先生は明るいし、やっぱり楽しい授業です。
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