「思い出」ではなくて。

Vol.6
- お受験 -


いやいや、音羽の事件はショッキングでした。
お受験のねたみで、子供を殺してしまうなんてね。
大人になるにつれて、
学歴なんて関係ないんだ、ということを
わたしなんかはつくづく思うんだけど。
そーはいかない、現実なのかしら??

新聞に、「いい先生がいる国立か私立の学校へ」という
お受験ママのコメントが載ってたんだけど、
いい先生なんてのは、公立でもいる。
まぁ、いい先生の基準がちがうのかもしれないけど。
わたしは中学まで公立だったけど、
大好きで今も連絡とってる先生もいる。

だいたい、1次試験が抽選で、
2次が面接?!
この面接ってのが、初め子供をひとりで遊ばせておいて、
次に親が側によって、どういう反応になるか、というのを見たりするんだって。
あほくさーーーーー。
なんかね、すぐにおもちゃに飛びついたり、
お片づけをしなかったりすると、もうアウトなんだって。
わたしなんか、速攻アウトだ…

そんなあほくさい試験のために、
高いお金払って、塾行って、
落ちて、もうこの子の人生終わりだわ、とかいうふうになって。
大変だわ、お受験て。

わたしは小学4年の時から塾に行きました。
早いってよく言われるけど、
中学受験とかしたわけでもなくて、
ただ、ほんとに頭が悪くて、自分でこりゃやばいわ…ってことで
塾に行かせて、と無理やり頼み込んだのでした。

おかげで、勉強は嫌いじゃなくなったし、
行きたいって行った以上、さぼれなかった。

自分の意思で学校とかは決めるべきだよね。
子供の人生だもん。
そうじゃないと、納得いかないよ、絶対。

自分の子供をこういうふうにしたいっていうのは、
誰だってあると思う。
わたしだって、将来子供がいるのかもわからないけど、
もし、男の子が生まれたら、
サッカー選手になってほしい、って思ってるもん。

でも、それはわたしには決められない。
その子でしか、決められないことなんだよね。

わたしの将来だって、
親が決めてくれるのでもなく、わたしが決めるというか、
わたしが切り開いていかなくちゃいけないわけで。

人生は、お受験で決まる、そんな甘いものではなく、
自分で切り開いていく、
自分で作っていくもの…だよね。

お受験で決まるほど、
甘くないよ、と最近ひしひしと感じてます。

今回の事件は、
以前、進学塾でバイトをしていたこともあって、
まぁ、そのバイトは
そういうお受験バトルがいやで、やめちゃったんだけど、
背中がぞーーーーーっとしました。


1999-11-28-SUN




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