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- 夢 -
小さい頃は見るものすべてが新鮮で、そんな新鮮なものに触れると、わぁ!わぁ!と
オーバーな表現とともに、小さな夢が生まれます。
例えば、縁日で綿菓子を作っているおじさんを見ると、あんな風に自分もつくってみ
たいなぁ、とか、あのサッカー選手のようになりたんだ、とかね。
大人になるに連れて、夢が段々と現実に近づいてくると、どきどきですよ。でも、色
んな現実を見ると、小さい頃描いていた夢の半分も叶えられないと感じることがあり
ます。そんな時は、現実的で、あまり納得のいかない夢しか持てず、大人になると違
うんだって、思わざるを得なくなります。
小さい頃と比べて、夢の数が少なくなってしまったのはどうしてでしょうか。成長す
ると、減ってしまうものなのでしょうか。
あのころには、自分を信じる力があったのです。無力で自分一人では何もできない子
供だから、自分の力を他と比べる事なく信じることができたのです。
大人になると、沢山の人と接し、責任も出てきたりと、自分を信じる要素が少なく
なってしまいました。
けれど、そのことは消極的な事ではなく、むしろとてもいいチャンスだと、私は思い
ます。
小さい頃は無意識のうちに、自分を信じる力が備わっていたけれど、本来自分を信じ
るということは、何に揉まれても失ってはいけない大切なものなのだと、大人になっ
た今、感じることができるからです。
自分を信じると、勇気も湧いてきます。
小さい頃の夢が、叶うかもしれませんね。
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