*ちりばめた想い*

こんにちわ。
私はもうすぐこの世界に誕生して20年目を
迎えようとしています。その記念すべき日を迎える
ちょっと前からこの連載をはじめさせて頂きます。

大きくなって、よろしくないこともいっぱい知りますが、
イヤな事ばかりではないと私は思うのです。
ここでは、私が大きくなってよかったな、って思うことを書いてい
きたいと思います。



First
- 涙 -


小さい頃、私はよく泣く子だった。
欲しい物を買ってもらえなかったり、怖いおばけ
に怯えたり、そういう理由で、時に分けもなく、
泣いていた。でも、不思議なことに
どこなに頭をぶつけたり、転んだときはあんまり
泣かなかったんだなぁ。(なぜだよぅ)

悲しいことや怖いことで、涙を流していた。
小学生や中学生になっても、涙を流す理由はそう言うことで、
大事なときに熱を出しちゃったりして悔しくて泣いた、
なんてのもあった。
どちらにせよ、笑顔で涙を流すなんてことはなかったね。
でも、大きくなって、私はそういう涙にめぐり会った。

あれは、高校2年のクラブの引退式。
後輩からの寄せ書きと写真立てをもらった。家に帰って、
写真立てを取り出すと、そこには後輩みんな写っている
写真が入っていた。

私はそれを見たり、寄せ書きを読んだりしながら、
嬉しくて嬉しくてたまらない気持ちになった。

クラブの一番上に立った1年は長いようで短かった。
ミスもするし、色々考えたり、とにかく好きだから部活をやってて、
クラブのみんなのことも好きだし、頑張るしかなくて、
ひたすらやってて、そんな私にとって、
その贈り物は心があたたまるものだった。
そのとき、笑顔で涙を流したんだよ。

ある意味で涙というものに消極的なイメージがあったけど、
私はそういう涙があることを知った。

それからもそういう涙がいっぱいあった。最近じゃ、行きたかた
カナダへ行って、景色の素晴らしさに、
「わー、すごいよ。ここへ来たかったんだよぅ。」
って言って感動して泣けました。

だからね、涙にも色んな意味があるんだなぁって思う。
大きくなって、それが分かってよかったな。


1999-11-03-TUE




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