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Vol.7
-空白の時間-
そんなラブラブ中のことでした。
私にとんでもなく大きな仕事が入り、急に海外へ
行くことになったのです。私は実は虎視眈々と
しているので.....、チャンスに乗ろうと思い、海外
に行くことにしたのです。
彼は、「へえ、よかったじゃない。」と言って
くれたのですが、あまり嬉しそうではありません
でした。今から考えてみると、きっと彼は、
“ああ、コイツも結局はオレよりも成功を選ぶん
だなあ、オレとつきあっていたのはやっぱり目的
があってのことだったんだなあ”と少なからず
失望したのだとおもいます。
確かに、私は成功できるのならそれに超したことは
ないと、思っていましたが、やっぱり一番大切で、
一番大好きなのは彼なので、離れたくありませんでした。
それでも海外に行ってしまったのですが.......。
私は海外にいる間も、いつも彼のことばかりを考えて
いて、手紙を書いたりしていました。仕事の方は結局
契約でもめて、白紙に戻ってしまいましたが、私は
3ヶ月の予定が1ヶ月で日本に帰ることができて、むしろ
喜んでしまいました。
でも彼はなかなか会ってくれようとはしてくれません
でした。1ヶ月の空白の時間は、私が思っていたよりも
大きなものだったのです。
私は2月に高校受験が控えていたので、それが終わったら
また連絡しようと思い、すごく悲しかったけれども、
耐えてじっと勉強だけをしました。
何よりも大切な、大好きなひとに見捨てられたのかと
おびえながら---。
続く
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