こんな関係。

Vol.1
-運命の出会い。-


私と彼との出逢いは、なかなか運命的。

それは私の16歳の誕生日、去年の6月に、
知人の紹介で、たまたま知り合いました。

芸術界の超、権力者の彼は、
『来るもの拒んで、去るもの追わない』
超大御所。知り合ったところですぐに忘れ
られるのが普通。私もまさか知り合えるなんて
思っていなかったので、どうやって覚えて
もらうかなんて考えてもいなかったのですが、
ふと、私がその彼の姪と友だちということを
思い出し、それで一気に親しくなったのです。

後で聞いた話しでは、私と彼を引き合わせた
その知人は、私が彼に気に入られるという
自信があったそう。なぜなら、私は彼の奥さん
の若い頃に似ていて、彼の好みなんですって。
う〜ん...嬉しいのか、複雑......。

彼(以後M氏)と少し親しくはなったものの、
毎日のように美女達と会っている彼にしてみれば
私なんてなんでも無いのに、なぜかとても気に
入られてしまったのです。

でも、いくら超大御所の権力、才能のあるすごい
オジサマでも、所詮は、還暦間近のオヤジ。
私とは40歳以上の歳の差。言い寄られても、
論外でしょう、と思っていたのですが、何度か
一緒に食事をしたり、会っているうちに、
その紳士的で趣のある人柄、そしてなによりも、
『男はお金よ!』
なんて言っている私だから、徐々に惚れていってしまったのです。

でも、業界でも有名な彼の飽きっぽさ、私がなびき
始めた頃には、彼の方が、私に飽きはじめていたの
です。

続く

1999-04-20-THU



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